WWFは100カ国以上で活動している環境保全団体で、1961年にスイスで設立されました。人と自然が調和して生きられる未来をめざして、サステナブルな社会の実現を推し進めています。
急激に失われつつある生物多様性の豊かさの回復と、地球温暖化防止のための脱炭素社会の実現に向けて、希少な野生生物の保全や、持続可能な生産と消費の促進を行なっています。
FSCについて
FSC(Forest Stewardship Council、森林管理協議会)は、木材を生産する世界の森林と、その森林から切り出された木材の流通や加工のプロセスを認証する国際機関です。このFSCの認証は、森林の環境保全に配慮し、地域社会の利益にもかない、経済的にも継続可能な形で生産された木材に与えられ、その製品には木のマークのエコラベルが付与されます。FSC認証は、このFSCのマークが入った製品を買うことで、消費者が世界の森林保全を間接的に応援できる仕組みなのです。WWFは、世界的な持続的な森林の利用を推進するため、その普及と推進に取り組んでいます。
MSCについて
海のエコラベル「MSC(Marine Stewardship Council、海洋管理協議会)」の青いこのマークはいつまでも魚を食べ続けることができるように、海洋の自然環境や水産資源を守って獲られた水産物(シーフード)に与えられる認証エコラベルです。消費者がこのマークのついたシーフードを選ぶことで、世界の海洋保全を間接的に応援できる仕組みです。WWFは、国際的な海洋保全活動の一環として、MSC認証制度の普及をサポートしています。
ASCについて
「海のエコラベル」として知られるMSC(Marine Stewardship Council:海洋管理協議会)では、海の自然や資源を守って獲られた持続可能な水産物(シーフード)を認証し、エコラベルをつける取り組みを行なっています。これと同時に、天然の水産物ではなく、養殖による水産物を、同様に認証する仕組みがあります。養殖版海のエコラベルの「ASC(Aquaculture Stewardship Council:水産養殖管理協議会)」の認証制度です。
フェアワイルド
薬品や香料(アロマ)、食品などに含まれる、さまざまな成分の中には、自然の植物に由来した天然の成分が多く含まれています。しかし、そのために特定の植物が、過剰に採集され、絶滅の危機に追い込まれるケースは少なくありません。「フェアワイルド」は、こうした問題を解決するため、持続可能な形で採集された植物を、国際的な基準で「認証」する国際基準です。
RSPOについて
WWFは世界各地で行なわれているパーム油の生産が、熱帯林の保全や、そこに生息する生物の多様性、森林に依存する人々の暮らしに深刻な悪影響を及ぼすことのないようにするため、「持続可能なパーム油」の生産と利用を促進する非営利組織、「持続可能なパーム油のための円卓会議」(RSPO)の設立を支援し、現在もその普及に取り組んでいます。